AI NATIVE CO / 設立プロジェクト

AIネイティブ法人 設立プロジェクト
資料の集約と、これから詰める論点

キヨが用意した設立運営リポジトリ(praxia-corporate/ai-native-co)の中身を一枚に集約し、いま何が決まっていて、何を次に決めるべきかを可視化した回覧資料です。

原本 GitHub: praxia-corporate/ai-native-co(private) 投下 2026-07-24(Initial commit・キヨ) 事業計画 v18 / 意思決定 ADR-0001〜0006

一目でわかる現在地

キヨは「たたき」を超えて、設立の意思決定基盤がほぼ整った運営リポジトリを投下済み。事業構想(v18)と6本の意思決定ログ(ADR)は確定、実行キュー25本も起票待ちで並んでいる。

ボールが止まっているのは敏マター=設立の5決定と、二人の持分・権限設計。ここを固めれば、あとは書類生成・登記まで一気に流せる状態です。

なぜ法人を作るか|設立の目的(包み隠さず)

事業の器という建前だけでなく、二人にとっての実利も正直に置く。目的が明確なほど、器の設計(資本金・持分・事業の入れ方)がぶれない。

① 節税(キヨ側の意図として大きい)実利
個人の高所得を法人に移すと、累進課税の回避・役員報酬による所得分散・経費範囲の拡大・欠損金の繰越(法人は最長10年)などのメリットが出る。=法人化そのものが目的の一つ。ただし資本金1000万円未満・消費税免税との両立、役員報酬の定期同額ルール等、税務設計と一体で詰める必要がある(下の合意メモ・入れ方と連動)。
② Educareの有料化・2G構想に法人格が要る制約解除
Educare事業を有料サービス化し、対自治体(2G)へ展開するには、個人事業のままだと契約・入札・与信・決済で制約が大きい。法人格を後ろに置くことで、この制約を外す。=新会社が「オンライン講座を受ける器」である必然性の裏付け。
③ ノーリスク事業(元手・借入が要らない)前提
IT・AI事業で在庫も設備も要らず、当面は融資の意味での銀行取引は発生しない想定。=資本金は"運転資金"目的が消え、信用・法人口座開設・節税の観点だけで決めればよい(前掲の100〜300万は妥当。下限寄りでも成立)。銀行実務の両者承認も主眼が「借入承認」から「資金流出(大口送金・出金)の共同管理」へ移る。

これらは「B設計(持分・権限)」「事業の入れ方」「資本金レンジ」と直結する。特に①節税は、②で選んだ資本金100〜300万円・免税維持・役員報酬設計とセットで最適化する論点。

この会社は何をやるか(事業 v18)

本業=フラクショナルCAIO事業(企業のAI顧問を"分割"で担う)。置き換えではなく「解放と昇格」——AIが一次実行し、人は問い・検証・責任(承認)に集中する、という思想が背骨。

商品は3段構え

成長エンジンと独自資産

数値計画(単一予測をやめ、3コース制)

コース12ヶ月後の月商前提
下振れ150万商談数が伸びない場合
中央値250〜400万月10商談=1人の稼働上限ライン
上振れ800万月20商談=営業専任委託が前提

キヨの自己評価:単価は市場実勢と整合済み、未証明なのは商談数だけ。だから計画を信じず「30日実測」で判定する、という設計。

すでに決まったこと(ADR 6本・全て採用済)

キヨ側で却下案の理由まで含めて記録済み。ここは基本"追認するか反論するか"の対象。

#決定要点
0001フェーズ2の刷新フランチャイズ型を廃止 → AIデリバリー+B2B2B。講座は"スコア監査人養成"として後置(収益期待ゼロ)
0002RAG基盤は保留箱は建てず、Claudeコネクタで原本を直読み。自作は承認ログ1点のみ
0003チャットはGoogle ChatSlack不採用。承認ボタンはWorkspace内で自作=そのまま商品テンプレになる
0004会計はクラウド会計SaaSfreee/マネフォ系(API可読が選定基準)。税理士の顧問契約はしない(設立届出・初回申告のみスポット)
0005Claudeは二本立て個人サブスク=作業台/法人APIアカウント=エンジン。顧客の生データは個人チャットに入れない
0006中核自作=ワークフローエンジン業務をYAML定義(AUTO/APPROVE/HUMAN/WAIT)、Workers Cronが毎朝前進。人の接点は5種のみ(実装仕様書は未着手)

これから詰めるべき論点

要決定・不可逆 要決定 要調整・確認

A. 設立の5決定(着手待ち=ここが本丸)

  1. 商号を決める 要決定
    AIが候補10案+ドメイン取得可否まで起案できる状態。方向性(英語/和名・意味・響き)だけ敏が示せば回る
  2. 本店所在地を決める 要決定
    自宅/バーチャルオフィス/実家等の比較。登記住所の公開・銀行口座審査への影響が論点
  3. 資本金を決める 要決定
    信用・消費税(免税期間)・口座審査の3観点で比較。二人の出資割合と直結
  4. 決算期を決める 要調整
    繁忙期回避+設立日から初年度をなるべく長く取る観点
  5. 設立ルートを決める 要調整
    自力の電子定款 vs 無料設立サービス。コストと手離れの比較

B. 二人の持分・権限設計(最重要・後戻り不可)方向確定 2026-07-24

出資比率・役割・承認権マトリクス2点 合意
Issue #6 [decision/high]。誰が何を最終承認するか(資金移動・契約・採用・対外発信)を設立時に線引きする論点。2026-07-24 に敏・キヨで方向を2点合意(下の「B設計|合意メモ」を参照)。細部(金額閾値・SHA条項・銀行実務)を継続で詰める。

C. リポジトリ側の未決事項(PENDING)

D. 資料の整合で気づいた点(実害小・要すり合わせ)

事業計画 v18 本文と ADR の版ズレ要確認
v18本文の基盤スタックには「Slack Pro」と残っているが、同日付の ADR-0003 で Slack不採用・Google Chat採用に確定済み。本文がADRに追いついていない。原本の一貫性を突く運用が自社の売りそのものなので、直しておきたい箇所。
README の「最新版」案内が旧い要確認
READMEは「plan_v4.md が最新」と案内しているが、事業本体の最新は business_plan_v18.md。パートナーが最初に読む順の入口として更新したい。

B設計|二人の合意メモ(2026-07-24)

持分・権限の議論で方向を2点合意。会社法・国税庁の一次情報で裏どり済み。細部は継続で詰める。

合意した2点

① 均等の設計 = 完全50:50+役割分掌合意
議決権も経済も完全に50:50を貫く(二人とも代表取締役)。日常が止まらないよう、金額閾値で「各自が単独で回せる日常業務」と「両者承認が要る重要事項」を職務権限規程で線引きする。承認はログに残す=自社のワークフローエンジン思想と噛み合う。
② 資本金 = 100〜300万円(二人均等出資)合意
0円は会社法上不可・少額すぎると法人口座と信用で詰まるため、下限を安全圏へ。1000万円未満を死守し、設立1〜2期の消費税免税を保つ。
この選択の急所:役割分掌は「日常が止まらない」ための仕組みで、重要事項が割れた時の"最終解消"は別物。決裂に備えた解消条項(協議→第三者仲裁→最終手段は株式買取)を株主間契約に必ず入れる。=「職務権限規程(日常を回す)」+「株主間契約の解消条項(決裂に備える)」の二枚重ねで完成する。

「大きな契約・借入は両者承認」を担保する4層

代表取締役2名は会社法上「各自代表」が原則(349条2項)で、内規の権限制限は善意の第三者に対抗できない(349条5項)=片方が単独で会社を拘束する契約・借入を"できてしまう"。だから両者承認は下の4層で作り込む。

役割
定款取締役会の要否・代表取締役の定め方
株主間契約(SHA)拒否権事項(一定額以上の契約・借入・投資・新株発行・重要資産処分・採用・定款変更・M&A)=両者同意。+デッドロック解消条項
職務権限規程金額閾値で「日常=各自単独/重要=両者承認」を線引き。承認をログ化(自社エンジンで管理)
銀行実務大口送金・出金は二名代表者の連署要件で銀行に届出。押印権限を二人で管理=各自代表の対外リスクを塞ぐ現実解。※当面は融資取引なし想定(ノーリスク=元手/借入不要のIT・AI事業)ため、主眼は「借入承認」でなく「資金流出の共同管理」

継続で詰める細部

※ 本メモは法務の確定助言ではない。定款・SHAは設立時に弁護士レビュー必須(相場10〜50万円)。方向が固まれば定款・SHA・職務権限規程のドラフトはAIで一気に起こせる。

既存事業の入れ方|5つの方法と選び方(2026-07-24)

受託コンサル(Reiwa・INNOTH他)とオンライン講座(Educare念頭)を新会社で受ける想定。既存事業を新会社に「載せる」方法は会社法・税務で型が決まっている。会社法33条/52条・国税庁で裏どり済み。

方法中身可逆性現金税務の勘所
① 運営受託
(業務委託)
所有は現状のまま、新会社が運営して売上/手数料を得る◎ 可逆不要移転課税なし。ただし事業価値・顧客は元に残り新会社に積み上がらない
② 事業譲渡
(売買)
事業(顧客・契約・のれん)を新会社が対価を払って買う。個別承継△ 不可逆要(未払金で分割精算可)課税資産に消費税。譲渡側に譲渡所得。契約・顧客は個別に同意/巻き直し
③ 現物出資事業/資産を現金の代わりに出資して株式を得る。資本金が厚くなる=信用UP△ 不可逆不要(現物で代替)500万円超は検査役調査 or 弁護士/税理士の証明が必要(33条)。評価不足は発起人の填補責任(52条)。譲渡所得・消費税は②と同様
④ 賃貸/
ライセンス
資産・ブランド・システムの所有は元に残し、新会社へ貸す/ライセンス◎ 可逆不要移転コスト最小。所有を折半しない=非対称の緩衝材。賃料/使用料は元の主体の所得(無償はNG)
⑤ 会社分割
(参考)
事業を包括承継。消費税不課税・適格なら課税繰延△ 不可逆株式が一般的"法人→法人"の組織再編=譲渡元が法人でないと使えない。各事業が個人事業ベースなら選択肢外

この案件での選び方(推奨=フェーズ分け)

要確認(unknown):どの方法が使えるかは各事業の現在の"主体"が法人か個人事業かに依存する(例:会社分割は法人限定、譲渡の税務も主体で変わる)。Educare・Reiwa・INNOTH他それぞれの現行の契約/事業主体を棚卸しして初めて確定できる。
保留中の論点:「持ち寄りの非対称(敏=構築済資産/キヨ=案件ブック)を50:50の中でどう扱うか」は敏の判断で保留。入れ方(第2段階)と各事業の実態が見えてから戻る。

本業との境界|利益相反・競業回避(2026-07-24 敏コミット)

敏は加藤ゼミナール(本業)の執行役員兼マーケ責任者。新会社が本業と利益相反しないことを、設立の前提条件として明文化する。会社法356条・競業避止の実務で裏どり済み。

敏がコミットした2つの境界

① 本業先・本業競合先とは一切取引しないコミット
本業先(=加藤ゼミ)とも、本業の競合先(=同一試験領域の予備校群)とも、新会社は取引しない。加藤ゼミへのAI支援は敏が執行役員として"内部で"担い、新会社の商流には載せない、という綺麗な切り分け。
② 本業との利益相反にコミットしない(在任中+退任後の契約期間中)コミット
在任中は会社法上の競業避止・利益相反回避義務(356条)に沿い、退任後も加藤ゼミとの契約で定めた競業避止期間中は利益相反を回避する、と自ら期間を区切ってコミット。

これを新会社に落とす4層

役割
取引先ネガティブリスト
(社内規程/株主間契約)
「本業先=加藤ゼミ」「本業競合=○○」を取引禁止先として列挙。株主間契約に入れれば、敏の離任後もキヨが会社を通じて競合と取引しないよう縛れる
利益相反スクリーニング
(承認フロー)
新規案件を受ける前に利益相反チェックを1ステップ挟む。この会社の承認ログ・ワークフローエンジン思想にそのまま組み込める(情報遮断=チャイニーズウォールも設計可)
加藤ゼミとの個人契約の整合敏の加藤ゼミ委任/雇用契約の競業避止・秘密保持・兼業規定を確認し、新会社の活動が抵触しないことを担保(=法的な本丸)
定款の事業目的禁止先は定款には書かない(目的はポジティブ列挙が原則)。境界は上の規程・契約で表現する
要確認・要定義(unknown / 論点): ①「本業の競合」の定義——加藤ゼミと同一試験領域(司法試験・予備試験・法律系資格)に絞るか、資格教育全般まで広げるか。広げすぎると新会社のオンライン講座(Educare=公務員/SPI等)自体と自己矛盾しかねないため、線引きが要る。 ②加藤ゼミとの契約の実文言——競業避止・秘密保持・兼業許可の条項と期間の実際を確認して初めて、退任後コミットの範囲が確定する。

原本リポジトリの構成(どこに何があるか)

場所中身
docs/business_plan_v18.md事業本体(フラクショナルCAIO・商品3段・B2B2B・経営スコア・数値3コース)
docs/plan_v4.md背骨12原則→フェーズ0-4の詳細実装計画(29KB・本資料では未精査/要れば別途深掘り)
decisions/ADR-0001〜0006意思決定ログ(採用案+却下案と理由)
decisions/PENDING.md反映待ち・未決事項(上記C)
ops/issues_seed.md初期Issue 25本(設立6・実行4・器の構築8・30日実測5・市場創造2)
ops/labels.md / setup.mdラベル定義・セットアップ手順

運用ルール:Issue=議題キュー、決定はクローズコメント+重要なものはADR昇格、文書変更はPR経由(main直コミット禁止)。顧客の生データ・個人情報・認証情報はprivateでも投入禁止(顧客データはエンジン側D1のみ)——機密規律は既存の全社軍律と齟齬なし。

次の一手(進め方の提案)

  1. まず B(持分・権限)を握る
    最も不可逆で、後回しにすると事故る論点。出資比率・承認権の線引きを二人で確定させる
  2. 続けて A(設立5決定)を1件ずつ
    敏が方向性を示せば、商号候補出し〜資本金/決算期の比較表までAIが起案 → 定款・登記書類の生成まで流せる
  3. 並行で C の承認・D の是正
    売上サイドと助成金設計の反映を承認、Slack→Google Chat の版ズレとREADME案内を修正